OPEN
CLOSE
FOOD
食事療法食
DIET THERAPY
食事療法食とは
人間が病気になった際、症状次第では治療法として食事管理を行う場合があります。
動物も人間と同様、食事管理を行うことで病気の進行を遅らせたり症状の改善を図ることができます。
健康な時と病気になった時、またその病気の種類によって、必要な栄養バランスは異なります。
食事療法食とは特定の病気などに栄養的に対処するために、栄養バランスが考えられ、専門的なアドバイスや指示にしたがって与えることを目的としたペットフードのことです。
それぞれに合わせて開発された食事療法食は、獣医師のいる動物病院でのみ取り扱うことができます。
健康な生活のためには食事管理が大切です。
当院では食事療法食に精通した看護師がペットに合わせた食事・栄養指導をさせていただきます。
FOOD
年齢に応じた食事
体の各部分が発達する時期であり、高栄養の行き届いた食事が求められます。
安定した生活を送るために、一定のカロリーと必須栄養素が含まれた食事が求められます。
活動量が減るのに合わせて、カロリーを抑えながらも食欲を満たすボリュームのある低カロリー食を与えるのが一般的です。
ワンちゃんは雑食動物です。必要な栄養素として炭水化物、たんぱく質、脂肪の三大栄養素のほかに、ビタミンやミネラルを上手に取り入れなければ健康が損なわれてしまいます。
人が年齢によって必要なカロリーや栄養バランスが変わるように、ワンちゃんが必要とするカロリーや栄養も成長によって変わってきます。
犬種や大きさにもよりますが、ワンちゃんのライフステージ(成長段階)は、成長期(幼犬、0〜12ヵ月)、維持期(成犬、1〜6・7歳)、高齢期(7歳以上)に大きく分けられます。
犬種や個体により差はありますが、ワンちゃんは人の約7倍のスピードで成長します。
その折々に、新しく突入するライフステージに合わせた食事内容に切り替えてあげるのが、ワンちゃんの健康な生活には大切なのです。
POINT
ライフステージごとの食事のポイント
幼犬の食事のポイント
〈生後50日〜1歳の幼犬の場合〉
ワンちゃんの骨格や筋肉などの体の組織が発達する時期のため、健康を左右します。
ポイントとして、この時期は体重に比べ高い栄養価が必要ですが、消化機能が未熟なので一度にたくさん食べることはできません。生後6カ月くらいまでは、1日の食事量を3〜4回に分けて与えましょう。
6ヶ月を過ぎたら、2〜3回に分けて与えましょう。なお、生後50日までは母乳などで過ごすと良いです。
成犬の食事のポイント
1歳頃からライフステージはワンちゃんが最も活発な期間である、成犬に入ります。必要カロリーは、同じ体重の幼犬に比べて半分くらいに減ります。フードは成犬用などと表示されたものを与えましょう。
5~7歳くらいから、エネルギーの消費量が序々に落ち、運動量も低下します。幼犬・成犬期と同様の食事を与えていては肥満になってしまいます。ワンちゃんの消化機能は発達しているため、一度に1日分の食事を食べきることもできるようになりますが、朝夕の2回に分けて与えることをおすすめします。
体重やボディコンディションスコアを参考にローカロリーのフードに切り替えていきましょう。
高齢犬の食事のポイント
高齢犬のステージは小・中型犬では8歳、大型犬では7歳くらいです。
老犬は、成犬時に比べ、エネルギー消費量がさらに低下していきます。運動不足と腸の働きの低下で便秘になりやすいので、食物繊維をやや多めに与えます。さらに老齢化すると、一度の食事で食べられる量が減ってきます。
食事の回数は日に3〜4回に分けて与えるほうが食べやすく消化しやすくなります。
高カロリーの食事を少量与えるなど、与え方やフードの内容も変えてあげると良いでしょう。
11歳以上を老齢期とし、そうした状況に対応するフードも出ています。